anesthesia

最近のココロを抉る作品ってなんだろうと考えていたたときに思いついたのでメモ。

自分あるいは誰かの年齢が増す度に、そしてそれが30歳という一つの区切りに関わる場合、流したい音楽として「anesthesia」がある。

「anesthesia」(意味は"無感覚"とか"麻痺")は、「而立〜さよなら20代〜」という同人CDに収録された曲である。 "さよなら20代製作委員会"とあるように、このCDには30歳となり而立しようとしているアーティストがそのことを題材として書いた曲が収録されている。歌は茶太さん。それぞれのアーティストが各局の作曲を手がける。

goodbye-twenties.com 1000円でダウンロード版が買える。

個性的な曲のラインナップの中でもZTS氏作曲の「anesthesia」が個人的にお気に入りだ。 何かのクロスフェードデエモで聞いて一発で惚れ込んでしまった。 残念ながらC77の時は気づいていなかったので物理媒体は手に入らず仕舞い。だが、ダウンロード版が出てからというもの自分の手持ち曲の中で不動の1位を保ち続けている。

聴く度に違ったふうにココロが抉られ、そして取り繕われていく。 30歳に近づくまでの毎年、30歳になる前日、30歳になった当日、翌日、 そしてさらに1年が経って31歳になった日。 それぞれの自分がそれぞれ違ったエピソードとともにこの曲を聴いていく。 最近はだんだんと「そうして痛みは消えてゆく」あるいは痛みを味わっていくというあたりに力点が置かれている気がする。

このCDが出たのはC77 2009/12/30の冬コミだった。 而立というのは大きな転機だと、過ぎ去った直後の自分は思う。 しかし而立のあとにも人生は続く。その途上には不惑もある。 はたしてC77の10年後、C97では続く作品が作られるのだろうか? 密やかな期待とともに待ちたいと思う。